ユニオンとは個人加入の労働組合です。
労働組合とは労働者の団結体です。組合員が助け合う組織であり、加入すると、自分は何もしなくても何かしてくれる便利屋ではありません。
時々ユニオンに加入すると、自分は何もせず問題を解決してくれると勘違いしている人がいます。労働組合とは仲間と助け合いながら共に闘う組織(=団結体)です。ユニオンを選ぶその基準が分からないという声がたくさんありますので説明します。
労働組合の種類どんなのがあるのか?
労働者が使用者と対等に話し合い地位の向上を勝ち取るには労働組合に加入するしか方法はありません。
労働組合にはいくつか種類があります。産業別労組、職業別労組、企業内労組、個人加入労組(ユニオン・合同労組など)などがあります。
解雇の解決方法について
解雇事案では、
①解雇の撤回
②金銭解決
の二つの解決方法があります。労働者の側が続けて働きたいと思っていても、相手の会社が金銭解決しか受け入れない場合もあり、どちらの解決ができるかは、相手があり、また証拠の内容や、証拠のあるなしなどで変わります。解決方法をはっきり初めに確認すること。
ユニオンもピンキリ
個人加入の労働組合もピンからキリまであります。解雇事案で1件当たり100万円で和解する組合もあれば400万円以上取る組合もあります。
新世紀ユニオンでは解雇事案での金銭解決は約10か月分を獲得目標にしています。これは転職するには仕事を新たに探すにはある程度準備期間がいるからです。新世紀ユニオンではこれまでの最高は約45か月分=950万円が最高額です。
まず組合規約を見せてもらいましょう
労働組合法第5条2項で掲げるべき規定が定められています。組合規約はその組合の最も基本的な約束事を定めたものです。
ですから組合に入る前に必ず見せてもらうようにしてください。組合規約を見せないユニオンは要注意です。
組合規約で確認すべき内容
組合規約で確認事項
- 加入金の額はいくらか?
- 毎月の組合費の額はいくらか?
- 解決金から組合に拠出する割合はいくらか?
- 組合の支持政党を聞くこと
- 加入するユニオンが、裁判の場合の1件当たりの解決金の金額(=相場)がどのくらいか質問すること。
新世紀ユニオンは5000円です。
新世紀ユニオンは収入の1%(加入時2か月分前納)です。
解決金20%~30%が普通ですが、新世紀ユニオンは10%です。これは地裁・高裁判決で日本で初めて合法と認められています。判例「新世紀ユニオン事件」参照)
選挙になると組合活動を放り出す無責任な組合もあります。新世紀ユニオンは無党派ユニオンですので支持政党は自由です。
解決金の金額はその組合の実力を反映します。
加入にあたり注意する点
証拠も集めずにすぐ団体交渉を申し入れる「ダメユニオン」に注意してください。
会社と「ボス交」や「裏交渉」して裏金をもらうことを目的にしている幹部が多あり、証拠も準備せず、すぐ団体交渉を申し込む組合は信用できません。
労働者の闘いには次のような段階があります。
注意する点
(2)要求を決め、団体交渉する段階
(3)裁判・地労委・労働審判の段階
本人抜きの交渉をするのか確認すること
次に注意するのは、本人抜きの交渉や裏交渉(=ボス交渉)をするのかどうかを確認してください。
新世紀ユニオンは本人抜きの交渉は原則としてしません。
本人の希望が現職復帰である場合は、それを最後まで堅持してもらえるのかも確認してください。
パワハラ・セクハラ事案の場合は、そのユニオンがこれまでにどのような解決事例があるかを聞くようにしてください。