働いている人ならだれもが職を失う恐怖を経験したことがあると思います。人を雇う側と雇われる側では、力が根本的に違います。雇われているものがいかに弱い立場かは、解雇され、収入の道が絶たれたことを考えればわかります。自分と家族が飢える可能性が、私を震えさせます。
政治家が「規制緩和」「自由化」をすすめ、非正規化やフリーランスという低賃金の層が生まれました。法律は8時間労働制なのに、実際には長時間働かされます。有休休暇を取れば退職強要が待っています。
病気になって休めば、上司からやめた方がいいのではないか?と言われた経験は多くの人が持っています。病気でも休むことができず、熱があっても出勤するのが社員の務めであるかのようになっています。働きかた方がますます非人間的になってきています。「働き方改革」とは、格差社会にすることだったように思います。
会社の組合は、イエスマンの組合です。ユニオンでさえ裏金を受け取り、労働者を裏切ると聞きました。そんな時にあって新世紀ユニオンは、新世紀ユニオンだけは労働者を裏切らない。ボス交渉も、裏交渉もしない。「雇用を守ることを優先する」と聞いて、私は新世紀ユニオンに加入しました。
新世紀ユニオンは脱会も自由です。ですから自分の問題が解決したら次々辞めます。だから新世紀ユニオンは大きくならないそうです。委員長さんは「ユニオンは助けたり、助けられたりする組織だ」「ユニオンは団結体だ」といいます。それなのになぜ新世紀ユニオンは組合員が増えないのか不思議です。
ユニオンを辞めていく人は、自分さえよければいいと考えている人だと私には思えます。自分が助けられたら、次は仲間を助ける、人としてその当たり前のことを誠実に実行できない卑怯な人が増えているから、労働者の地位は低いままなのだと私は思います。
私は、弱い立場だから、信頼で結ばれた仲間と支えあい、助けたり助けられたりする、そんな仲間とともに生きていきたい。新世紀ユニオンに加入することで安心できますし、自分に誠実でありたい、自分勝手な生き方をしたくない、と考えて新世紀ユニオンに加入し続けています。
何も力になれないけど、加入し続けることが団結して互いを支えることだと思うから・・・。
一人では弱い立場なのは、団結していないからだと思うから、私は新世紀ユニオンの組合員であることをいまも誇りに思っています。