組合員の投稿

介護離職に直面した私の経験

2024年5月24日

 昨年11月に父方の叔父(90才)叔母(88才)夫婦が倒れ、それぞれ病院と施設にお世話になることになりました。私は介護職をしているので一連の流れは理解していましたが、その時は一時的なものであろうと楽観視していました。
 でも仕事中に病院と施設地域包括のソーシャルワーカーから頻繁に電話がかかってきます。私しか身内がいないので預金通帳や印鑑を預かり身元引受人でもあり、実質的後見人の叔母は認知症でもなくしっかりとした性格です。
 ここ10年ほどは親戚付き合いも叔父の方から断ってきたにもかかわらず、いざ介護が必要となると私に「同居してくれ!!」と夫婦共に言ってくるのです。
 わずかな金額を生前贈与として受け取りましたが、荷が重すぎるし、要介護の3の叔父と要介護4の叔母の1人を自宅で見るのは、ヘルパーさんの助けがあっても私が主に動かないといけないのは明らかです。
 なのでお金は叔父に返し、「ちゃんと後見人についてもらってください。私も生活が懸かっているから仕事を優先したい」と、叔父にはっきりとお願いしましたが、叔父は「これはあんたの必要経費だから持っとってほしい」と昔から課長としてわがまま放題だった叔父が小さくなって私に頭を下げるのです。
 私は幼少から可愛がってもらった思いもあり見放すことができなくて、仕事の両立をできる限りしていこうと決心しました。
 私は職場では昨年の2月に入った新入社員で介護福祉士の資格も持っていなかったので、仕事はご利用者様宅への訪問してケアするのが主な仕事です。土曜が決まった休みでしたが、変形労働勤務で上司から休日出勤をするように言われたら、断ることができず働いていました。上司の管理者からはおにぎりを持ってきて移動の車内で食べるようにとも言われました。
 副主任は担当外の仕事を尋ねても知らない顔をする人です。「モー私の担当違うのに早く帰りたい」とヒステリックに言うこともありました。私は施設の経験が長く、訪問介護の仕事は3か月だけでした。管理者には「施設のことは忘れてください」と言われます。その割には恒例のご利用者様の入浴介助はぶっつけ本番でしたし、おむつ交換もぶっつけ本番でした。
 高齢男性に後ろから抱き着かれセクハラを受けたことを報告しても、次に同じことがあったら考えますと言われました。仕事が休みの時は叔父の施設、叔母の病院に面会です。叔父も叔母も生活環境が激変してしまったためにその憤懣を私にぶつけて来ることもありました。仕事柄、我慢は慣れていますが、それが親戚(家族)となると私もストレスが溜まります。
 ある日叔父が、エレベーターを「自宅がつぶれる、自宅がつぶれる」と自分の歩行器でゴンゴン叩いているという問題行動を起こしていると施設から電話が要りました。またその時は歩行器を力任せに叩いたため、あお向けに転倒し、頭部から出血もありました。
 それを管理者に伝えると「そんなんホンマなん」「そんなことってあり得るん?」と疑われましたが、私は叔父の問題行動がエスカレートしていないか心配で、仕事を終わらせてから叔父の施設に向かったことが一度ありました。
 上司2人の態度が冷たく、ツンツンしたものに変わりました。私が話しかけても目も合わせてくれなくなりました。それまで私の日課だった事務所の掃除機掛けやトイレ掃除も新たに入られたられた方が「もうしました」といいます。仕事を教えてもらえず、目も合わせてもらえず。休日出勤も前日の夜に伝えてくるなどの嫌がらせが始まりました。
 叔父夫婦のことがあるまでは「2~3日前に出勤できますか?」と尋ねてくれていたのに・・・。仕事なのでもちろん日曜出勤しました。
 叔父夫婦の身内は私一人なので、介護が始まったときにはご理解くださいと、仕事仲間にはメールで伝えました。私が甘かったのでしょうか?叔父夫婦を見捨てた方が良かったのでしょうか?答えはまだ見つかりません。
 介護の仕事なのに・・・。会社の就業規則では3親等の介護は認められない、休職はできないとのことですが、私が動かないと叔父夫婦は介護難民になります。私はどうすればよかっいたのか?自問自答する毎日です。
 ユニオンに相談すると「法律では介護については尊重する」となっているが、これは企業側の努力義務だそうです。実際には日本では1年間に7万3000人が介護離職しているそうです。うち男性は約2.6万人、女性は約4.7万人と女性のほうが多くなっています。女性は介護問題が起きると働き続けることが難しくなります。
 介護問題が起きたときは2身等以内という条件を付けることなく、一時休職を認め、原職に復帰できる制度が必要だし、働きながら介護できる制度も必要だとつくづく思います。

 


 

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