私は、もうすぐ定年を迎えるので、年金が減額になるニュースには敏感になります。
厚生労働省が公的年金制度の改革案を発表しています。
改革案では、比較的財政に余裕のある、会社員や公務員が加入している厚生年金の積立金の一部を、基礎年金に充当するとしています。
基礎年金は、20歳以上が全員加入する公的年金の「1階部分」にあたる。パートや自営業者が加入する基礎年金は、国民年金と呼ばれ、その実質的な支給額の目減りは老後の生活を直撃します。
厚生労働省の改革案では、比較的財政に余裕のある、会社員や公務員が加入している厚生年金の積立金の一部を、基礎年金に充当するとしています。
一方、会社員ら基礎年金と厚生年金の両方を受け取る人は、厚生年金の積立金の減少の影響で今後10年程度、支給が減るというのです。
つまり今回の「改革案」は一時しのぎです。来年夏の選挙があるので、以前から政府が考えている年金保険料の納付期間を5年延長する案を決めたかったが、選挙に悪影響があるので、当面は厚生年金基金を基礎年金に回すというものです。これには厚生年金の加入者が当然反対します
前回の年金改革の時は、政府は「年金は100年安心」と言っていました。ところが年金掛け金を支払わない非正規の低賃金労働者を数多く作りだしたため、年金資金が不足する事態になっています。
労働力不足でもあり、高齢者の定年を遅らせて年金保険料の納付期間を5年延長する案を自公政権は考えているのです。
年金資金の不足は非正規雇用を正規雇用にしていけば解決します。私は労働者として厚生年金資金を基礎年金に回すことには反対です。政府が「年金は100年安心」と言った以上、国民の負担にならない形で年金が減少しないようにすべきです。
金持ちと大企業への増税で年金の減額を補填するようにすべきです。年金保険料の納付期間を5年延長するという事は、高齢者が年金を受け取る年齢が5年も先送りするということで、私はこれにも反対です。
新世紀ユニオンのスローガンに「年金保険料の納付期間の5年延長に反対する」を付け加えてください。(一読者)