私が職場で、まさか自分が退職強要を受けるとは夢にも思っていませんでした。上司や同僚からいじめを受けるようになり、自分がリストラの標的になったという事だと自覚した時には、辞めるほかないか?と何度も思いました。
しかし嫌がらせの汚いやり方でやめるのは、あまりにもくやしいので、弁護士会の労働相談に行きました。30分5,000円プラス税金で相談しました。しかし事案を委任すると多額の着手金が要りますし、解決すると成功報酬もいると分かり、経済的に私には無理だとわかりました。
次に、社労士に電話で相談しましたが、電話で相談しても事務所に来るように言われて教えてくれません。相談料を払わないと教えてはくれないという事が分かりました。私はユニオンのことを知らなかったので、途方に暮れて、仕方なくネットで何回も検索すると新世紀ユニオンの記事が次々出てきます。
それまで、弁護士や社労士に相談して「お金のために相談している」のだろうと思い、また新世紀ユニオンがネット上で過激派のように書いているサイトもあり、なかなか電話相談をする気になりませんでした。
そこで新世紀ユニオン以外のユニオンに電話で相談しましたが、相手がパワハラ問題にはあまり乗り気ではなく「難しい」というので、仕方なくこれが最後だと思い新世紀ユニオンに電話で相談したのです。
電話では詳しく説明があり、「闘える」と明確に答えてくれたので、加入を決意して事務所を訪問しました。結果は正解でした。
パワハラ問題をよく研究していて、団体交渉では決裂しましたが、宣伝活動で会社を追い詰めて、とうとう高額の解決金で和解できました。私は新世紀ユニオンにたどり着くまでに、ずいぶん回り道をしました。その間は精神的にとても苦しかったのを覚えています。
しかしそのかいあって、今では新世紀ユニオンは本当に信頼できる労組だと感謝しています。委員長が無給で人助けのために働いていることを知り、私は今でも組合員として新世紀ユニオンにとどまっています。
なにより頼りになるユニオンなので、安心感があります。私はそれまで、「一人でもはいれる労組」のことを全く知らなかったので、ユニオンも商売で利益のためにやっていると思っていました。
だから私はユニオンが働く者の団結体だという事も知りませんでした。毎月送られてくるニュースを読むことで労働運動のことを少しづつ勉強しています。今ではあきらめずに新世紀ユニオンにたどり着けて本当に良かったと思っています。(一組合員)