2017年12月11日17時頃、のぞみ34号東京行きが車両点検のため、名古屋駅で運休となりました。その原因は13号車の台車の亀裂と継手部分の油漏れです。
なお、問題の車両はJR西日本所有のN700系です。最高速が時速300キロメートルのあれです。
私は素人考えかもしれませんが、列車の床下からの異音などを発見した時点で列車を止めるべきだったと思います。
自動車で言えば、交通事故で何かを引きずった音でしょう。その場で止めなければひき逃げか当て逃げでしょう。在来線では、踏切事故の可能性でしょう。
実は、途中で列車を止めると後々めんどくさいのです。特急料金の払い戻しや連絡する在来線のダイヤ調整が必要になります。
新幹線と在来線特急列車を乗り継ぐ場合は在来線の特急料金が半額になるので、その特典を利用する乗継客が多くいます。
それで指定された特急に乗れなかったと大きなクレームが出るかもしれません。
また、JR西日本の社員としては列車を止めただけで社内処分を食らったり、事情聴取されたり、国交省への報告することを厭ったのかもしれません。
リストラ経営の現状では、自分の仕事を止めたり時間のかかる仕事はしたくないのです。いっそのことJR東海で処理してくれと思っていたのかもしれません。
その結果、2005年に起きた福知山線脱線事故の教訓は生かされなかったことになります。同じ新幹線でも東海道新幹線と山陽新幹線とでは収益で大きな格差があります。山陽新幹線では収益が低いのに時速300キロメートルも出すのだから、安全に関してコストダウンしているのでしょう。
JR東海は同じグループ企業であるJR西日本に名古屋駅で止められた車両の撤去費用を請求したと聞きます。はっきり言って国鉄のほうがよかったです。