組合員の投稿

今起きている異変に気付く時

2018年5月26日

私は不動産営業の仕事に従事して30年になります。先日、ひとつの取引が成約し銀行にいつものように住宅ローンの申請手続きに銀行に出向きました。4月は異動の時期というのは解っていましたが、驚きました!

支店長はじめローン担当の次長が次々と出向(もう銀行には戻って来れない片道切符を持たされた事実上の解雇と言える人事)となっていました。どの方々もとても優秀で仕事の出来る人たちでしたが、小さな地銀ではなくメガバンクです。普通なら異動の連絡等もありご挨拶のひとつでも交わすですがそれもありませんでした。

少し不安感を持ちながら新任の支店長と担当と挨拶をしました。失礼ですが正直こんな人が支店長?って人が出て来ました。イメージとしてはATMコーナーによく立っているお客様のご用聞き係みたいな感じです(役職蔑視をするつもりではありませんが)。

名刺交換を済ませ返って来た言葉が「それでは申込のお客様の情報をコンピューターに入力して来ますので少々お待ち下さい直ぐに結果をお持ちします」私は「・・・?この人何を言ってるの?」って感じです。通常はお客様内容のヒアリングと内容の確認と精査などのやり取りの作業で1時間ほどかけて

ローン申込完了となるのですが、更に不安感は増し10分ほど待ちました。「すみません、このお客様の場合ご希望の申込額の200万減であれば融資させて頂きます」という回答!

 私は少し怒りを覚えながら「おたく何を言ってるの?」と返したところ「この4月より審査にAIシステムを導入しておりましてこの回答が出ました」と何の悪ぴれた様子もありません。
以前ならひとつのローン案件を通すのに色々知恵と汗を出して共に取り組んだもんです。

 要は機械に人間が審査されて、人間は機械に入力する作業さえしていれば足りるという事です。

私は納得が行かず「あなたでは話にならないので上席の人を呼んでくれ」と言ったところ「偉そうに私が支店長です」と即答されました(笑)

 内心「お前もそんなに長くないぞ」と思いながら(笑)結局そのローンは他の地銀で取り組む事になりお客様にはご迷惑をかけずに済みましたが。そういえば、数日前の新聞でメガバンク新卒採用7割カットという記事を読んだ事を思い出しました。

世の中のAI化が完了されると言われている2030年までまだ10年以上もあるじゃないかと思っていた私の認識の甘さを痛感した出来事でした。

今までの「常識」が「非常識」になる予感がします。組織でも昔は「指導者」が必ずいましたが今は「支配者」がはびこる時代です。出向させられた優秀な支店長もとても人間的にも魅力のある人でした。

昔は「出る杭は打たれる」とか「長いものには巻かれろ」とかよく聞かされましたが、時代はどんどん進化して行く中で現実は昔に「退化」して行っているような気がします。

一国の大臣がセクハラで辞任した次官を擁護する発言をしたり、不正をした官僚を出世させたり、やりたい放題の正しく「異常」が「正常」になっています。世論調査では内閣支持率がどんどん落ちている中、経済界では安倍内閣支持率が70%を越えています。

「自分達の私腹さえ肥えれば、労働者の暮らしなど知ったこっちゃない。どうせ機械にやらせればいい」という異常な感覚があるのでしょう!

今、起きている異変に我々労働者は敏感に反応しなくてはならないという事を再認識しなければならない時が来ました!「自分は大丈夫」とか「そんな問題は誰かが解決してくれる」など思った瞬間に足元をすくわれる気がします。

自力を付ける努力をしなければなりません! 力を結集する今こそ「団結」の精神を大切にしなければなりません! そうでなければ・・昔に観た「ターミネーター」という映画が現実のものになるような気がします。

とりとめのない長文で申し訳ありません。でも、確実にそれもかなりのスピードで異変は起きています。

 


 

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