組合員の投稿

ハラスメントがない職場で充実した日々!

2021年1月15日

 新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、新型コロナウイルスの不安だけでなく、労働問題でとても大変な中新年を迎えられた方が多いと思います。今年こそ、皆様にとって良い一年になりますよう、心からお祈りしております。

 私は非常に長い間、どこの職場へ行ってもパワハラやセクハラに遭い続けてきました。学生の頃からハラスメントが続いていたので、かれこれ何十年にもなります。そんな私の2020年ですが、流産経験後に契約を解除され、人生何度目かの無職となりました。

 それはちょうど新型コロナウイルスが流行し始めて景気が悪くなり、失業者が増えてきた頃でした。緊急事態宣言の中、ハローワークに通いながら就職活動をしなければなりませんでした。

 その間、何十もの会社に応募しました。しかし、年齢や性別、これまでの経験、コロナ禍という社会情勢から、ほとんどの会社で書類選考での見送りという結果でした。また転職会社のエージェント(仕事を斡旋してくれる担当者)が、自己紹介をしただけで求人の斡旋をしてくれないまま去っていくということが何度もありました。

 しかし失業保険受給が終盤となった頃、インターネットで凄腕のエージェントと知り合うことができ、その方が斡旋してくれる求人にはほぼ全て面接まで進むようになりました。結果的に、大手外資系企業を辞退して、とある大手子会社の内資企業に入社する運びとなりました。

 今私はこの会社で、とても充実した日々を過ごしています。まず驚いたことには、パワハラやセクハラが全くありません。ハラスメントに対する監視が非常に厳しく、管理職が常に人間関係をチェックしています。

 またこれまでの職場では、コンビニのような休みない勤務は当たり前にもかかわらず、残業代をもらったことはありませんでした。しかし今の会社では、就業時間はパソコンで管理されており、残業時間に問題がないか細かくチェックされます。

 残業時間を過小申告すると本人が処分されるので、十分に気を付けるようにと何度も指導が入るほどです。また、セクハラパワハラをなくすためのeラーニングやディスカッションが定期的に行われ、社内のハラスメントに対する危機意識が非常に高いです。

 ただこの会社、給料が非常に安いことが難点です。そのため内定が出たときは、もう一つの選択肢であった大手外資系企業に就職すべきかかなり悩みました。

 その時、角野委員長に「外資系企業はハラスメントが多く、業績が出ないとすぐに解雇される。内資企業のほうが福利厚生が充実している。そして何より、自分がやりがいを感じる仕事に就いたほうが良い。」とご助言を頂きました。

 結果的に委員長の意見を取り入れて、ハラスメントがない環境で充実した日々を送ることができて本当に良かったと思っています。

 昨年の年末に仕事を終え、上司に挨拶をしたのですが「これまでずっと長い間どうしようもなかったこの仕事が、あなたが入社してくれたおかげで少しずつ動き出した。本当にありがとうございます。」と言われました。

 私は長年やってきた仕事を捨てて、新しい業界に入りました。そのため、まだまだ不安が大きくやりがいもまだあまり感じることができません。ただ、初めて上司や同僚に大切にされ、仲間と思える同志に囲まれて、この業界で皆と一緒に頑張っていきたいと強く感じました。

 私は転職をきっかけに、ハラスメントが原因でずっと暗闇の中にあった自分の人生が少しずつ動き始めました。しかし私自身人間ですから、これからも苦難や試練は絶えず経験すると思います。しかし、これまでよりも前向きな気持ちで未来を受け入れることができそうです。

 皆様にとっても、本年は良い一年になりますように。仮に大変な状況が続いたとしても、それは一生続くものではないと思います。どんな時でも、まずはご自身を大切に。楽しく充実した日々が続きますように、お祈りしております。

 


 

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