組合員の投稿

新型コロナウイルス蔓延に関して

2021年6月20日

 新型コロナウイルスがここまで蔓延し、私たちの生活に多大な悪影響を及ぼしていることは皆様周知の事実だと思います。

 私の住んでいる地域では、このコロナ禍でも近所のショッピングモールが相変わらずの賑わいを見せていますが(なので必要以上に近づきません)、一部地域ではショッピングモールや百貨店の休業に伴い、かなり人通りが減った場所もあるようです。

 私自身、一度所用でそのような地域に出向いたことがあります。信じられないほどの人の少なさに加えて、明らかにホームレスの人達の数が増えていました。

 元々繁華街では、正月等の人の少なくなる時期にホームレスが多くなることは知っていました。しかし明らかにその数が多く、そして何より、ついこないだまで普通の生活をしていただろう見た目の綺麗な若者が多数であることに気付きました。つまり、見た目でホームレスだと判断できる人はほとんどいなかったのです。

 昨年11月には、バス停で夜を過ごしていたホームレスの高齢女性が殺害されたニュースが報道されたばかりです。彼女もコロナ禍以前は普通の会社員であり、ホームレスとは全く無縁の生活をしていました。しかし殺害された当時は、所持金が8円しかなかったそうです。

 2021年の最新の総務省の統計では、完全失業者数はおよそ200万人との報告があり、2020年のコロナ禍と比較して激増しています。また中高生や若い女性の自殺も急増しています。先日は、失業したシングルマザーの母親からモラハラや嫌がらせを受け、家庭に居場所がなくなった女子中学生がテレビ番組に出演していました。

 社会や家庭で弱く厳しい立場に置かれた沢山の人達が、その悩みを解決できぬまま負の連鎖に陥り、死ぬか生きるかギリギリのラインで苦しんでいるのが現状のようです。

 この問題を解決するために、労働問題の解決はとても重要だと思います。人間は、仕事がなくなれば生活のライフラインを失うためです。また人間らしさや生きがい、尊厳が失われることもあります。コロナ禍では、旅行産業や飲食業等一部の産業が大打撃を受けており、その支援は重要です。

 もちろん金銭的な支援は必要不可欠ですが、それに加えて、コロナ禍での生活ニーズに合った就業体制や業種変化に繋げる支援も必要でしょう。技術や失業者を、コロナ禍で需要が増えた医療業界や巣ごもり需要に一時的に流動させることも必要かと思います。

 残念ながら、こういったことを一国民が考えてもどうにもならないのが現状です。政治家らの政治資金パーティーや集団会食、オリンピック開催報道にはただ呆れるばかりです。感染対策やワクチン接種もかなり遅れを取っています。

 このまま感染が拡大すれば、MadeinJapanの新たな変異株が誕生し、これを日本から世界に広げる危険性もあります。有効な対策が行政から生まれない以上、私たち一人一人が自分で自分の命を守るしかありません。そのためには、まずは自分自身が感染しない行動を徹底することが大切です。

 そして、コロナ関連死にも気を付けなくてはなりません。悩みがあれば、皆で共有し協力し合いましょう。周りに困っている人がいたら、お節介でもいいので声をかけるのが大切だと思います。

 皆様がコロナに感染せず、仕事にも影響なく普通の日常生活を継続できることを願っています。私自身もそうであるように、日々気を付けていきたいと思います。

 


 

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