大学でのハラスメントについて報告しようと思う。が、その前に家族がツイッターでハラスメントを受けていることを書いたところ、けた違いの反応がきたことをお知らせしたい。この国ではいたるところでハラスメント、平たくいうとイジメが存在しているとしり、胸が痛い。
子ども時代にはイジメを受けたこともある。が、最近はそれによって自らの命を絶つまでイジメることに戦慄を覚える。今回はいくつのかの学校で勤務してきた経験のいったんをお話したい。今まで5つの中学校、4つの大学で教員として勤務してきているが、イジメを体験あるいは見たかどうかを基準に、あくまでも私の独断を交えて書かせてもらう。
総じて公立中学校は人事異動という制度があることが優れていると思う。ある一定の年数ごとに、教職員が異動するので、学校現場には常に一定程度の“新しい風”が吹くからだ。
それに比べると、私立はまことに具合が悪い。人事異動なるものがないと人間関係が固定化される。そうすると人は堕落するものが多いようだ。そして、その組織は腐ってゆく。人間は3人集まれば派閥ができるらしい。誰かを標的にして、仲間はずれを作り、自分の個人的なうっぷんを晴らそうとする人間が出現する。
人間関係ということばはまことに重たい。
我が子がお世話になっていた保育園の園長先生は、「イジメっこもいます。毎日楽しく遊んだり、喧嘩したりして子どもは大きくなります」とおっしゃった。このことばが忘れられない。そう、「イジメっこはいる」のだ、どこにでも、いつでも。
だから、イジメられたらどうするか、常に自分で考えておくことにした。イジメ返す勇気はない私は、一番に職場から逃げる、あるいは、職場内での異動をお願いすることにした。仕事を変わることもいいだろう。しかし、これはかなり難しいから現実的ではないだろう。
先日不本意な人事異動を体験することになってしまった隣人の一人は、病気で倒れた。電話で「仕事を辞めようと思う」と言ってきたので、答えた。「まずは、就業規則を読んで、病気休職の規定はどのようになっているのかを調べよう。それから、病気休職を取れるなら取って、その間に、ゆっくり休養しよう。1年かそこら休んでからでも退職はできる。」
退職はいつでもできる。労働者は、就業規則をよく読んで、メリットはもらうようにしよう。不当な扱いに対して義憤を感じ闘う気になったら、ユニオンへ連絡しよう。ユニオンのHPには有益な情報、あなたを救うための仕組みがおしげもなく書かれている。「いいな」と思ったら、ぜひ組合員となり仲間と交流してほしい。人間として成長できるからだ。
職場でイジメを目撃したら、知ったら、黙っていないでおこう。自分の良心にしたがい行動しよう。次の標的は自分かもしれないのだから。職場の民主化は、自分で闘い手に入れなければならないのだから。