組合員の投稿

JP労組、これが労働組合のすること?

 私は阪神間で働く郵便労働者です。昔は権利の全逓と言われて職場で闘った組合も、今は情けないほどの御用組合です。貴ユニオンが手紙での投稿を受け付けてくれると、ある人に聞いたので投稿します。

 JP労組本部の春闘討議資料を読むと、賃上げへの強い要望と、ともに賃上げの財源として「郵便料金の値上げしかない」「世間的にも値上げラッシュであり、値上げに対する嫌悪感、抵抗感が多少薄れてきている。今がチャンス。」などと労働組合が郵便料金の値上げの提案をする始末です。

 郵便事業の赤字は郵便会社が海外での投資に失敗し、多額の損失を出したのが理由であるのに、労働組合が郵便料金の値上げのチャンスだと、労組内に世論を張ることは、私は労働組合のすることではないと思います。

 また継続討議となっていた夏季冬季休暇の見直し案についても、世間の「働き方改革」で時短が叫ばれているときに、「夏冬期各一日の休暇廃止」の集約方向は、世間の流れに逆行することであり、およそ労働組合のすることではない。JP労組は、まるで経営側の利益代表者のようです。

 非正規労働者の求める「同一労働、同一賃金」の要求に、正社員の労働条件を引き下げて「同一労働、同一賃金」を実現するやり方も、労働組合のすることではない。

 労働条件の向上を目指すのが労働組合ではないのか?労働条件を改悪して平等だと言えるのか?JP労組本部のやることは、まるで郵便会社の手先のようであり、第2労務屋としか言いようがありません。

 私は、こうしたJP労組の郵便労働者への裏切りは、もはや労組とは言えない。当然にもこの事態は、全逓と全郵政がバブル経済の崩壊で、組合のストライキ資金(全逓だけで50億円闘争資金)を消失した、隠ぺい策としての合併=野合の帰結だととらえています。

 もはや、JP労組から脱退の時が来たと思い、仲間を集めて闘う労組への再結集に向け行動すべきだと私は考えています。

 


 

-組合員の投稿

Copyright© 新世紀ユニオン(大阪) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.