組合員の投稿

くすりのまち高取ヘようこそ

2023年3月9日

 奈良県高市郡高取町とは、人口が約7000万人ほどの小さなまちです。それでも最強の城とされている高取城や桜大仏で有名な壷阪寺が主な観光地です。それで全国から多くの観光客が訪れています。

 最寄駅は近鉄壺阪山駅で特急が止まります。大阪や京都からのアクセスは良好です。なお、高取城は天守閣などの建物がない城跡ですがさ車で行くことが困難な場所です。駅から約1時間半かけて登山道を歩いて初めてたどり着けます。

 ただし、そこからの景色は格別です。また、勤労感謝の日には高取の中心街であり城下町たる土佐街道にてたかとり城まつりが行われます。実際に高取城跡ヘ歩く人も数多くいます。その日は紅葉が最高です。

 また土佐街道では、ひな祭りやかかしなどの行事があります。雛人形やかかしは土佐街道の各家庭が通りかかりの人に見えるように展示しており、その家族の方のメッセージが添えられています。

 中心街から少し離れたところでは古墳も見られます。隣の明日香村や橿原市も含めると古墳のまちとして観光の名所であります。もっとも奈良県の古墳といえば明日香村ですが。

 さて、本題のくすりのまちの話に入ります。高取町は北陸の富山と並んでくすりで有名です。高取町の観光案内所の裏にくすり資料館があります。資料館はイベントがあるときしか中には入れませんが、外からのぞくことができます。

 中はかなりレトロで懐かしリ薬のパッケージや薬を作っていた道具が展示しています。また、ホームページなどで調べてみると、古くは飛鳥の宮廷行事としての薬狩りが行われていたことに起因します。その当時は薬となる動植物が生息していたそうです。

 そして、現在までに薬の製造・卸・置き薬として継承しています。高取町で有名な商品の1つがキズリバテープ(共立薬品工業)ですが、他にはどこのドラッグストアでも置いてあるマイナーな薬も製造販売元を調べると多くが高取町だったりします。

 そして、近隣市町村まで足を伸ばせば、御所市には三光丸(健胃薬)橿原市には雪の元(塗り薬)や佐藤薬品工業(医薬品等の受託製造)などがあります。奈良県薬剤師会のホームページによると、奈良県内の他の市町村にもこんなにも多く医薬品の製造業者が多くいます。

 もう少し欲を出せば、奈良県にも薬剤師養成機関たる大学薬学部が欲しいです。薬を扱える人材がこの奈良県から出てほしいです。

 


 

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