私は「権利の全逓」の、時代からの組合員です。最近全国大会の内容について友人から聞く機会がありました。その人の話では今年の大会は「経費削減」を口実に「来賓は招待しない」また傍聴者数も削減して全国大会が縮小されたそうです。
大会では形式的に代議員が質問を読み上げ、本部役員も形式的に答弁を読み上げるという、シャンシャン大会となったそうです。発言の中で本部方針に反対の声が出たのは「組合費の値上げ」と「定期昇給ストップ」だけで、まるで本部に調子を合わせた大会となったそうです。
本部答弁で無視できないのは退職金について、現行のポイント制にインフレ率を導入するというのが目新しいことで、退職金を減額する狙いが隠されているそうです。また安上がり労働力としての外国人労働力を活用するための「育成就労制度」や派遣社員の活用などには、代議員の発言がなぜか無かったそうです。
もともと初めから、大会代議員から、反対派を排除したため、方針案への投票では、反対は投票総数439に対し、わずか56人だったそうです。つまり今年のJP労組全国大会は本部に迎合する家畜労組派が9割近い代議員を占めていたそうです。
私は、この話を聞いて、もはや郵便労働者として働く時代ではないように思いました。もともと郵便は手工業的で、郵貯や保険との3事業一体で経営が成り立っていたわけで、民営化で3事業が分断されては,もはや郵便は斜陽業種です。ですから郵便に見切りをつけて退職する人が出始めています。
昨年の大会で本部が郵便料金の値上げを主張しました。今年の10月から郵便料金が大幅に値上げとなります。これで請求書の電子化もあり、郵便の数が激減するのは確実です。聞くところでは、年齢が50歳を超えると仕事は非正規しかなくなるそうです。
私も手遅れにならないうちに転職先を探そうと考えています。3事業が分断された以上郵便の仕事はやめるべき時のように思います。JP労組の家畜化の中で、もはやこの仕事にとどまるのはリスクが多すぎです。
すでに40歳以上の人に退職勧奨が行われています。私も転職を考えなければ、郵便の仕事は先行き展望が無いのです。私は今、真剣に転職を考えています。
形骸化したJP労組全国大会で思うこと
2024年10月31日