組合員の投稿

労働者は賢く、健康な老人を目指そう!

2018年1月3日

日本医師会と自民党の思惑によって、診療報酬の改定が420億円の国民負担増で決まった、12月20日のことである。益々、庶民へのしわ寄せが厳しくなる。ここまで自分たちの取り分を主張する医師たちの行う医療は、仁術ではなく正に算術でしかない。

 しかし、嘆いたり呆れたりだけしているわけにはいかない。何しろ、老いと共に誰しも病院との縁は深くなっていくのが普通だから・・・これは、今こそ保健師の出番かもしれない・・・。

 何しろ、病気を予防する分野では、医師よりも住民の傍で積極的にあれこれ考えてきた歴史がある。思えば、そんな立場で40年も仕事を続けてきたのは、この時のためだったかと一瞬思った。そうではないとしても、できることがあるはず、それは何だろう・・・。

 保健師は、生活している人々に、適切に医療を活用することで健康管理を促す立場でもあるが、私自身、薬や病院を利用しようという気が年々薄れている。

予防できる病気は多く、お金をかけずにできることもたくさんある。余程のとき以外は、医療という高価な商品を買う気はない!という訳である。

 医療が行う診療の内実と、支払う金額が割に合わないというのも実感である。不親切な対応、患者の都合より自分の興味を優先させる医師に何度も遭遇した。私が患者ではなく、医療従事者として関わっていた中でも、多々目撃した。

 だから、高齢者と呼ばれる年齢になろうとする今ではますます病院に頼る気持ちが薄くなっている。もちろん病院を頼らねばならない時が誰にも少しはあるはずだが、病院に頼らない工夫も色々あるはずだ。

 病気に陥らぬよう、予防の方法を解りやすく伝えることが保健師の本分である。これからは、若いうちから生活の中で心がけられるたくさんの事を、できれば幼いうちからいや妊娠する前から・・・と、こうなると、ニワトリが先かタマゴが先かのような話になってくるが、つまりいつからでも気がついた時から、望ましい生活の仕方に改めて日々を過ごせばよいということなのだ。

 平成20年度から始まった特定健診や保健指導の受診率も、国の期待を大きく裏切って伸びていない。住民たちも検査は受けるが生活習慣は改めない。

つまり、病気になるのは心配だが、自分が努力するのは嫌だということなのか・・・? いやいや、自分の力で変えられるということを知らないだけなのではないのか? そうであるなら、ますます保健師の出番である。

 病気の種類は数々あれど、予防・改善の方法はほとんど同じ、『睡眠は大事にするが起きてる時は体をよく動かし、バランスよく食べて自分の20歳の体重を保つこと』それに加えて、生体に毒を入れないこと、化学物質、放射性物質、アルコールもタバコも薬も、健康食品さえも本来お勧めしない。

 賢い労働者の取るべき道は、そんな姿勢、そんな生活を極めることかもしれない・・・保健師としてこれからどうがんばる事にしようか、1年の計を思い巡らす私であった。

 


 

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