組合員の投稿

ついに入試会場前での殺人事件発生

2022年2月27日

 1月15日土曜日に大学入学共通テスト東大会場前において受験生ら3人が17歳の高校2年生の少年に刺されました。重傷者がいます。犯人である少年は殺人未遂の容疑でその場で逮捕されました。

 名古屋から高速バスでやって来たそうです。調べに対して「医者を目指していて東大に入りたかったが、1年前から成績が落ちてきて悩んでいた」と供述していました。

 京アニや西梅田こころとからだのクリニックでの放火殺人事件の真似でしょうか。人をたくさん殺しておいて自分も死のうとする拡大殺人とも言われています。実際に大阪梅田の事件では犯人が亡くなっています。

 亡くなった方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、怪我をされた方々の1日も早い回復を願っています。犯人が無くなっているので動機については事実上の迷宮入りです。なお、京アニ事件の犯人は依然として重体です。

 私の個人的な考えでしょうか。その事件はあってはならないけれども起こるべくして起きた事件だと思います。東大前で刺した犯人は医者になりたかったが成績が振るわなかったと身勝手な理由で殺そうとしたと世間の人々はよく言います。

 しかし、近畿だけでも京アニや梅田のクリニックと大きな事件が起きていますから、決して個人の問題として片付けることはできません。刃物などの凶器などがないかどうかの所持品検査でも解決できません。会場の外で起きていますから。

 入試制度をはじめ、学校の序列化などの学歴社会や格差社会などの社会的な問題を語らなければ事件の真相は全くわからないでしょう。それだけでなく、学校教育特有の問題にも切り込んでいく必要があります。

 日本の学校教育というのは実は昭和の時代どころか戦前の考えです。令和の時代では大学入学共通テストですが、平成では大学入試センター試験、昭和の時代では共通一次試験なのです。

 元号が変わるたびに入試の名称及び教科科目が変わっていますが、入試の結果によって差別選別され、職業や生涯収入など人生が決まってしまい、事実上やり直しが効かないという点では昭和以前の考えなのです。

 この前の総選挙では、候補者であるどなた様も、どの政党の方々も学校教育を争点にしませんでした。18歳も含めた有権者の方々も興味がなかったのでしょうか。入試制度や学校教育というのは、昭和以前の時代の大人の方々が考えた制度です。

 昔は校内暴力で対教師暴力が流行していましたが、今ではいじめによる自殺や校内での殺人事件など、こどもたちの命が失われるような、より大きな事件が多発しています。

 学校教育制度は差別選別ではなく、人生のやり直しができる、多様な個性を生かせる制度にしなければ、いたずらに子供を破滅させ、自殺へと追い詰める制度になると私は思います。

 


 

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