郵便局では荷物(小包、ゆうパック)を配達する際、一般的にヤマト運輸や佐川急便等の民間と違い基本的に普通郵便等の配達とおなじバイクで配達します(併配)。バイクに載らないサイズや重さに限って軽四輪の人にお願いするのです。
以上に挙げた基本は、民営化以前の話でした。郵便局が日通ペリカン便を買収したとき、ゆうパック配達は元日通の受託者が配達することになったのです。但し、外国からの小包やEMSは契約外なので私たちで配達です。
また、代金引換や着払いなどの金銭授受を伴うものは、局によるが契約外で私たちの配達のところもあります。受託者に支払う報酬は歩合制でゆうパック配達完了一個につき百何十円(求人情報より)の報酬といわれています。
そこで、受託者に支払う報酬削減のため、ゆうパック巻き取りといって薄物小物および60サイズ(縦横高さを足し算したもの、重量や体積ではない)以下の物を本社の指示(ノルマ)で15%はバイク配達の集配へ押し付けるのです。郵便局の建物が一階は郵便部(内務)で二階は集配部(配達)から集配へ上げるという言い方をします。
ちなみに、自前の軽四輪で配達する人もいますが、彼らは集荷なり大型の外国便で、基本的にゆうパックの配達はしません。何を巻き取るのかは内務の担当者が何も考えずに巻き取るのです。私たちのことは何も考えてくれません。内務の人は国家二種(公務員だった頃)合格者だから私たちより偉いのですか。車やバイクを運転する立場のことも考えてほしいです!
巻き取りの本来の趣旨は薄物小物は軽四輪では大物にまぎれて紛失する危険性があるので、二輪の者に普通郵便や書留等と一緒に併配してもらうことです。
ところが、巻き取りで上がってきた物のサイズが大きくてバイク後のキャリーボックスに入りきれなかったり、重量が重すぎて過積載になったり保冷剤と保冷容器の必要なチルドを上げてきたりする場合もあります。さあ、こんな場合どうしますか。
キャリーボックスは必ず施錠してから走ることというルールのため、ゆうパックや他の郵便物は多少は押し潰してでも(犯罪です郵便法違反)キャリーボックスに押し込むか大きな物を左手で持って何キロメートルも片手運転のどちらかです。
どれもこれも納期があるので、載らないからといって置いていくわけにはいきません。また、リストラのため、軽四輪の人も非常に限られているので頼むわけにもいきません。軽四輪の人は必然的に交通事故の確率が多く、また、ドライブレコーダーによる監視があるので頼みにくいです。
もし、私が小荷物送るとしたら、運転の丁寧さから、女性配達員を積極的に採用しているヤマト運輸で送ると思います。