組合員の投稿

今、ユニオンから逃げてはいけない!

 私は阪神間の郵便労働者です。かって「権利の全逓」と言われた労組は、バブル崩壊後スト資金を株式投機で失った労働貴族の隠ぺい策としての「戦線統一」で、JP労組となり、この労組の合併で全逓のスト資金50億円が帳簿上も消えました。

 総評と同盟の合併とは、労働貴族どものストライキ資金の、株投機での失敗をごまかすための、ごまかしの戦線統一だったのです。当時、バブル経済が花盛りで、株がどこまでも上がると信じられていた時代でした。

 労働貴族どもは労組のストライキ資金を株投機に流用して一儲けを企んだのですが、それがバブル崩壊で失敗し、その後始末が、総評・社会党ブロックの解体であったのです。

 当時、私たちはそのことが十分わからず、闘争資金50億円が消えたことに対し、全逓の帳簿の公開を求めて裁判を起こしました。この裁判は私たち青年部の活動家が行いました。裁判は当時大きな反響を呼びました。ところがこの裁判をある左翼過激派が妨害してきました。

 「裁判を取り下げないと殺す」と言う脅迫が行われました。○○派と称するこのセクトは、当時内ゲバで実際に暴力を行使していたので、当時私たちは、力がなく、この裁判を取り下げざるを得ませんでした。

 今から考えると、あの組合帳簿の公開を求める裁判は、当時の労働貴族の「戦線統一」の欺瞞を暴く可能性を持つ大変重要な裁判であったのです。私はあの時、左翼過激派が実際には労働者の敵であること、階級敵にはできない役割を果たしていることを体験しました。

 それから月日が流れ、日本の労組はJP労組に見られるように多くが家畜化し、リストラでさえ受け入れる始末です。JP労組は賃上げのために郵便料金を値上げすることまで求めるまでに堕落しています。

 労働者が賃金が上がらない中で、物価の上昇で苦しんでいるときに、郵便料金の値上げを要求するまでになっています。これはもはや労働運動ではありません。

 日本の既成労組は、全てこのような家畜のように飼いならされています。そのような中で、リストラに反対して、労働者の権利と雇用を守るために作られた新世紀ユニオンは、小さい組織ながら、本来ナショナルセンターが果たすべき教宣活動をまじめに行ってきました。新世紀ユニオンは全国の労組活動家に闘うべき方向を指し示してきています。

 だから、いま新世紀ユニオンを叩き潰すためのあらゆる攻撃がかけられています。やれ「委員長が2000万円横領している」とか「爆弾を作っている」だとか、誹謗中傷が行われ、思想のひ弱な組合員が、新世紀ユニオンを裏切り、組合費を払わず逃げ出しています。

 今、逃げ出してはいけないのです。私たちは脅迫に屈して、以前、全逓労働貴族を追い詰めるための裁判を取り下げた誤りの経験から、それが分かるのです。逃げ出さず、団結を固めて闘いのための労組(ユニオン)を守らねばなりません。

 そのためには活動形態を変え、見えにくい活動に変えていくことは必要なことだと私は思います。新世紀ユニオンは闘う労働者の希望です。逃げ出して喜ぶのは強欲なブラック企業だけなのです。今は一組合員として委員長を支えることが重要なことだと、私は考えています。

 


 

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