組合員の投稿

労働(しごと)はゲームです

2020年1月26日

私は、県内の某郵便局の郵便配達なんですが、最近になって、勤務時間を守るようにより厳しく言われるようになりました。サビ残(注・サービス残業)の禁止ということですが、時間前作業の禁止、休憩時間に入ったら管理職である部長が休憩しろと怒鳴る、超勤時間の抑制などです。また、明日の仕事を楽にするための翌日区分の作業も禁止されました。

さて、理由はなんでしょう。働き方改革でしょうか、同業他社の不払い賃金問題でしょうか、株式上場のためのコンプライアンス遵守でしょうか。私たち当ユニオン組合員的に言えばどれも当てはまらないと思います。DOSS(ディーオス)によって各種作業時間と作業量を携帯端末を用いて本社へ逐一リアルタイムに報告することが曲者です。

成果主義賃金制度のため、時間内にどれだけの業務をこなしたかが問われるのです。労働密度を上げて欲しいのです。あらゆる作業でスピードを出して欲しいのです。バイクも軽四もそうです。

ところが、軽四には損保会社と通信ができるドライブレコーダ―が装備されています。時速70キロ出したということで局へメールが入っているのです。その車を運転していた職員は部長にめちゃめちゃ怒られて退職しました。お歳暮シーズン中の忙しい時にです。

早着手などのサビ残すれば「自分で自分の首を絞めるからやめろ」と部長をはじめ管理職や支社以上の幹部やJP労組の組合役員は言います。また、人員配置する上で不利益が生ずると言います。が、実際は違います。成果主義賃金制度のために、サビ残すればするほど賃金が上がるのです。出世もするのです。人員配置はというと、JPEXやTOLL買収の失敗や簡保の不正営業による大赤字のために増員は困難です。

かといって、超勤は抑制するように厳しく言われています。36協定超過と手当原資を非常に気にしています。超勤時間が多ければ、罰として休日返上させられます。休日労働では、36協定の時間数にカウントされません。

割増賃金がもらえるからそちらを勧めるのですが、たとえ1日の労働時間が1時間しかなかろうとも通勤時間等を含めると、その1日は仕事のことしか使えません。今は、金よりも時間の方が大事なのです。ちなみに、私は時間を金で買うほうなんです。一般の労働者とは反対です。同じ仕事をするなら、早く安全に快適にしたいのです。

 


 

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